いすみ市の現場では、外壁のコーキング作業を行っています☺️
コーキングの「役割」は何でしょうか?
コーキングは、例えるなら「建物の継ぎ目を守る、柔軟なクッション材」のようなものです。
外壁には、サイディングボードとボードの間や、窓サッシの周りなどに必ず「継ぎ目(目地)」があります。
この継ぎ目を、ゴムのように弾力のあるコーキング材で埋めることで、主に以下の2つの重要な役割を果たしています。
1️⃣水の侵入を防ぐ(防水)
継ぎ目から雨水や湿気が壁の内部へ侵入するのを防ぎます。水が入ると建物の構造材を腐食させ、耐久性を大きく下げてしまいます。
2️⃣揺れや温度変化から建物を守る(緩衝)
建物は、地震の揺れや、季節による温度・湿度の変化で常にわずかに動いたり(膨張・収縮)しています。コーキングがその動きに柔軟に追従することで、外壁材自体にひび割れが入るのを防ぐ「クッション」の役割を果たします。
コーキングが劣化すると、これらの機能が失われ、建物の寿命を縮める原因になります。
どのような作業を行うのですか?
一般的に、古いコーキングを完全に撤去し、新しいコーキングを充填する「打ち替え(うちかえ)」という方法で作業を行います。
主な工程は以下の通りです。
1. 既存コーキングの撤去
古くなったコーキング材をカッターなどで完全に切り取り、撤去します。 劣化した部分を取り除き、新しいコーキング材がしっかりと密着する土台を作ります。
2. 養生(ようじょう)
目地の周りの外壁部分に、コーキング材が付着しないようマスキングテープを貼ります。 仕上がりを美しくし、外壁を汚さないようにするためです。
3. プライマーの塗布
新しいコーキング材の接着剤となる「プライマー(下塗り材)」を塗ります。 新しいコーキング材と外壁材がしっかりと密着し、剥がれにくくするためです。
4. 新しいコーキング材の充填
コーキングガンを使い、目地に隙間なく新しいコーキング材を注入します。 隙間を完全に埋め、防水性と緩衝性を確保します。
5. 均し(ならし)
ヘラを使い、充填したコーキング材を均一に、しっかりと押し込みながら平らに整えます。 内部に空気が入るのを防ぎ、外壁材への密着度を高める重要な作業です。
6. 養生の撤去・乾燥
コーキング材が固まる前に養生テープを剥がし、完全に乾燥させます。養生跡を残さず、美しい仕上がりにするためです。
※コーキングの劣化が軽度で、目地の深さが十分にある場合は、既存の上に重ねて充填する「増し打ち(ましうち)」を行う場合もあります。窓廻りは増し打ちをおこないます。
コーキング補修が必要なのはどんな時ですか?
コーキング材の寿命は、一般的に5年~10年程度です。
年数が経過すると、以下のような劣化のサインが現れます。
ひび割れ: 表面に亀裂が入る。
肉やせ: ゴムが痩せて細くなり、目地に隙間ができる。
剥離(はくり): 外壁材との境目から剥がれてくる。
これらのサインが見られたら、防水機能が失われている状態です。放置すると雨水が内部に侵入し、大規模な補修が必要になる前に、早めのメンテナンスをおすすめしています。
塗装とコーキングは一緒に行うのが良いのはなぜですか?
コーキングを補修した後に外壁塗装を行うことで、コーキングの寿命がさらに延びます。
新しいコーキング材の上から塗料を塗ることで、直射日光(紫外線)や雨風からコーキング材を保護することができ、通常よりも劣化の進行を遅らせることができます。また、色も外壁と統一され、見た目も美しく仕上がります。

上の写真がコーキングをはがした後の写真です
こちらにコーキングを注入します!

こちらのお宅の溝は深くて、コーキング材をしっかり注入しました。
コーキングはとても大切な作業です✨
時間をかけて作業を行っています☺️

