長生郡一宮町東浪見の現場では、木フェンス塗装を行いました。
上の写真が塗装前の写真です。
お家の外回りに木フェンスがあり塗装工事にあわせて、木フェンスも塗装するご依頼をうけたまりました。
木部は木部用のキシラデコールという塗料を使用して、塗装をおこないます。
「キシラデコール」は、木材保護塗料の代名詞ともいえる、非常に有名な製品です。主に屋外の木材に使用されその優れた性能からプロの職人からDIY愛好家まで幅広く支持されています。
キシラデコールの主な特徴
木材保護効果・防腐・防カビ・防虫効果
木部に深く浸透し、内部から木材の腐敗、カビの発生、害虫(シロアリなど)による食害を防ぎます。これがキシラデコールの最大の特長であり、木材の寿命を延ばす重要な役割を担っています。
耐候性
日光(紫外線)や風雨、雪、寒暖差など、日本の厳しい気候条件下での木材の劣化を防ぐように設計されています。
浸透タイプ
キシラデコールは「浸透タイプ」の塗料で、木材の表面に塗膜をほとんど作りません。そのため、木材本来の質感や木目を生かした自然な仕上がりになります。塗膜が割れたり剥がれたりする心配が少なく、再塗装の際も下地処理の手間が少ないのがメリットです。
一部、「造膜タイプ」や「半造膜タイプ」の製品もあり、こちらはより高い耐久性や、古材の塗り替えで木目を隠して明るく仕上げたい場合などに用いられます。
キシラデコールの塗装工程(一般的な浸透タイプの場合)
下地処理
木材表面の汚れ、ホコリ、カビ、コケなどを丁寧に除去します。古い塗膜がある場合は、ワイヤーブラシやサンドペーパーなどでしっかりと除去します。高圧洗浄機を使用する場合は、木材を傷つけないよう注意し、洗浄後は十分に乾燥させます。
ヤニや油分が多い木材は、ラッカーシンナーなどで拭き取ってから塗装します。
下地処理の良し悪しが、塗料の密着性や耐久性に大きく影響します。
攪拌
塗料を使用する前に、缶の底に顔料が沈殿している場合があるので、棒などで底からかき混ぜて均一にします。混ぜ方が不十分だと、色ムラや保護効果の低下につながります。
塗布
ハケやローラーを使用して、木目に沿って均一に塗布します。
一度に厚く塗るのではなく、薄く伸ばすように塗るのがポイントです。塗りすぎは乾燥不良やムラの原因になります。
通常、2回塗りが推奨されています。これにより、防腐・防カビ・防虫効果や耐久性が十分に発揮されます。
1回目の塗装後、メーカーが推奨する乾燥時間(通常2~6時間程度、気温や湿度による)をしっかりと取ってから2回目を塗布します。
場合によっては3回塗りが推奨されることもありますが、それ以上の塗りすぎは避けるようにします。
乾燥
塗装後は、完全に乾燥するまで十分な時間を設けます。一般的には24時間程度で表面が乾きますが、完全に硬化するまでにはさらに時間がかかる場合があります。
メンテナンス・塗り替え時期
キシラデコールで塗装された木材も、時間の経過とともに効果が低下し、色あせや劣化が見られるようになります。
一般的な塗り替えの目安は、3年~5年と言われています。特に1回目の再塗装は、木材の耐久性を大きく左右するため重要です。
再塗装の際は、基本的には下地処理をしてそのまま重ね塗りが可能です。
キシラデコールは、屋外のウッドデッキ、ラティス、木製フェンス、外壁の木部など、様々な木材の保護に活用されています。適切な下地処理と塗装方法を行うことで、木材の美しさと耐久性を長く保つことができます。
一本一本、丁寧に塗装をおこないました
完成後の写真です。
こんなに細かく塗装するんだね、と施主様も関心していらっしゃいました。
とてもきれいな仕上がりになりました😊👌